書棚に目を向けている.今回も,である.今回は,高等学校のときの参考書に目を向けてみよう.
高等学校の数学科の参考書と言えば,チャート式が挙げられるだろう.現在に限らず,昔もだ.ただ,自分が高校生のときは,その他に,鉄則,解法のテクニック,大学への数学(俗に言う黒大数)もよく使われており,チャート式の圧勝という感じではなかった.仲間うちではよく「 何派? 」と話題に上ったものだ.
ちなみに,自分は「 鉄則派 」であった.部の先輩から勧められて使ってみたのであるが,相性がよくて数学 I,代数・幾何,基礎解析,微分・積分,確率・統計の 5 科目すべてを鉄則で学んだ.チャート式も親戚が学習塾を経営していた関係でいただいたのだが,結局,使わずじまいで積読になってしまった.教師になってから活用させてもらっている.

さて,写真に「 理系のための 〜 」という本の背表紙が見られることと思う.これらは,高校生のときには知らなかった本である.教師になってから知った本だ.裳華房という自然科学関係の出版社から出された参考書であり,珍しさもあり,古書で購入した.自然科学書を出している出版社の本だけあって,他の参考書とは例題の選び方などにちょっと違う色合いを感じる.これも,教師になってからの教材研究に活用させてもらっている.
こうして,高等学校のときの参考書を振り返ってみると,昔の参考書は出版者ごとの個性,引いては編著者の個性を感じるものが多かった気がする.現在はチャート式が圧勝のため,どの出版社もどことなくチャート式っぽさを感じてしまう.我が道を進んでいるのは,月刊誌の大学への数学を出している東京出版,駿台文庫や河合出版などの予備校系の出版社であろうか?
個性的な参考書の登場を期待しつつ,おしまい.

