5 月も終わり,もうすぐ 6 月となる.この時期は,1 学期の中間考査も終わり,体育祭を計画している学校もあるのではないだろうか.ただ,今年も昨年に引き続き,COVID-19 の影響で実施できないというのが現実だろう.
僕が,2 年前に担任をした 3 年生のホームルームは,理系のクラスだった.「理系クラスなので,体育祭はちょっと・・・」なんて声も聞かれたが,実際にはそんなことはなく,みんな活き活きと活躍していたとが思い出される.生徒たちの微分・積分の問題を解いているとき以上(?)の素敵な笑顔をたくさん見られて,とても嬉しかった.
運動部に所属していた生徒も引退をして運動量が減ったせいだろう,久しぶりに全力で体を動かして,筋肉痛に襲われた者もいたようだった.まあ,生徒は若いのですぐに回復したようである.僕の年齢になると数日後に筋肉痛に襲われ,その後,しばらく生活に支障をきたすことになるのだろうが・・・.
各ホームルームごとにつくる T シャツは,理系クラスらしく化学の元素記号をモチーフにしたものだった.周期表のレイアウトになれば,出席番号順に集合写真が撮れるようになるのもナイスであった.素早く周期表になれる(⁉)のも理系だな,と見ていたのが思い出される.
ところで,いろいろな学校で体育祭に関わってきたが,なぜ,ほぼすべての競技に走る要素が入っているのだろう? よくスポーツを「走る,跳ぶ,投げる」などと表現するが,「跳ぶ,投げる」が主になっている競技にお目にかかったことがほとんどない.各学校の伝統をはじめとして,いろいろな要因があるのだろうが,僕の中ではずっと素朴な疑問となっている.なぜだろう・・・?
来年は,平常の体育祭が行われ,生徒たちの活き活きとした顔が見られる状況になることを祈りつつ,おしまい.