みんなが顔を会わして

約 1 年前は,分散登校の形式で授業を行っていた時期だ.生徒たちは,休校中に配信していた授業動画を視聴して授業に臨んできていた.平常時の授業でも予習はするように指示をしていたが,その取り組み方が,平常時よりも素晴らしいものであった.基本事項の説明をせずとも応用的な内容に取り組める程に学んできていたのである.

休校や外出自粛の影響もあり,平常時よりも学習に取り組む時間が充分にあったということもあるだろう.たが,授業動画が大きな影響を及ぼしていることは,間違いない.授業動画は,基本事項の説明をしたものである.これを自分のペースで視聴することで,平常時よりも濃い予習ができたのではないだろうか.

このことを考えたとき,「これまでの授業では,動画で済むような内容に時間を多く割いていたのか?」ということが頭をよぎった.せっかく,生徒と先生が顔を会わすことができる時間であるのだから,もっとそのことを活かすべきなのだ.

生徒が基本事項の予習を充実させて,授業では人と人が顔を会わすことを活かしての応用的な内容を扱う.このような授業ができれば,学校全体にも変化が現れることだろう.生徒と先生が一緒になり,いろいろなことを創り出す学びの場となるに違いない.

そのような授業,学校を目指すための研鑽を積みつつ,おしまい.